« 注射器にホレた! | トップページ | 気まぐれにセリを採る »

2009年2月 7日 (土)

地上波の劣化とCSのススメ

我が家では一昨年の春、新居へ越したのをきっかけに液晶デジタルTVを購入した。
ブラウン管TVの異常な奥行きに困ってしまったのが最たる理由だ。おかげでスマートな家具の配置が実現した。

さて最新型のフルスペックハイビジョン。これで地デジも観られるわけか…と喜んだのはいいが、いざチューニングしてみると、地デジが満足に映らないではないか。
我が家は山裾にあるので、尾根が邪魔してTVの映りが悪い。そのため高所に設けた共同アンテナ(なんと2011年に撤去する契約!)で受信しているが、それでも映らない。具体的には、その日によって映る局と映らない局があったりで、もちろん天候にも左右されるという状況だ。
地上波アナログは問題なく映るが、UHFである地デジが映らないのは、おそらく周波数帯による伝搬の差だろう。(電波は周波数が高いほど性質も光に近付くので、直進性を増して障害物に弱くなる。AMラジオは小型内蔵アンテナで容易に受信出来るが、FMラジオ受信にはロッドアンテナが必要になるのも一例)

これには少しばかり焦ってしまった。せっかくデジタルTVを買ったというのに…。
急いでブースターの利得を上げてみるなどの対策を施したが、根本的改善には至らなかった。

デジタルTVを所有される方はご存じだろうが、ボタンひとつで番組表が表示される。
地上波のみならず、BSやCSまでも出てくるという便利なものだが、CSに目を遣ると、その多チャンネルで放映されるコンテンツに惹かれてしまった。CSチューナー内蔵TVで、これを楽しまない手はないと思い、嫁さんを説得して壁に穴を開け、自分で衛星アンテナを設置した。アンテナは確か7,000円ぐらいだったか。

ネット経由でスカパーに加入し、手始めに3局を契約して視聴開始したが、これがなかなかよろしい。
現在は4局契約しているが、TV視聴に費やせる時間を考えると、個人的には4局ぐらいがちょうどいいと思う。飽きたらネットから契約変更出来るし、実質変更した当日からすぐに視聴可能だ。もちろん予算的に余裕があれば、定額パック視聴にしてしまえば断然お得である。
これからのTVは、好みのチャンネルを選んで受信するか、あるいはネット回線でオンデマンド視聴するかというパターンに淘汰されていくかもしれない。そんな予感がした。

さて、こんな環境にすっかり慣れてしまうと、地上波民放のバカバカしさが余計に目に付く。
低予算バラエティー番組の乱立や視聴者を逆撫でするCM手法。
就任間もない首相の揚げ足取りと徹底的な与党政府叩き、そして民主党擁護の報道番組。
他にも目に余るものはたくさんあるが、辟易するのは主にこの2点か。
前者はスポンサー離れが深刻でさらに加速しているというし、後者は「広告税」なるものを導入しようとする現政権への反発だという説がある。(税収によって放送局の広告収入が減ってしまうらしい)
さらにタチが悪いのが、不況をさらに煽る連日の報道だ。
私は学歴もないし経済にも疎いが、まず内需拡大が必要なことぐらいはわかる。そのために給付金だというのに、福利厚生に使えだのと叫ぶ。
瀕死の患者に対して、今は考え得るあらゆる薬の投与と処置が必要だというのに、「この薬は高額だからやめろ」とか「心臓マッサージなんかしても無駄だ」と文句を言って邪魔するのと同じだ。未来も大事だが、今を乗り切るための給付金ではないのかと…。今がなければ未来もないはずだ。

民放は所詮営利集団である。自局や業界に不利になる報道をするわけがない。考えてみればこれは至極当たり前だろう。問題はそれが公共の電波に乗って老若男女問わず目に触れるということだ。今やインターネットを利用しない、あるいは利用出来ない人は、デジタルディバイドという線で区切られ、「情報弱者」と呼ばれている。そういう人たちはこのような報道や番組の劣化を、どう捉えているのか。我々のように情報をふるいにかけることもできず、真に受けてしまっているのだろうかと心配になる。些細なことならともかく、これは国勢に関わる重要な問題だ。

近年、ネット人口の増加に伴って企業の広告はネットにシフトし始め、さらに過剰な不景気報道によるイメージや購買意欲の低下を恐れてTVCMの出稿が激減し、民放は一部を除いて軒並み赤字だという。放送倫理を嘆く者として、こんな負のスパイラルはまことに痛快である。

ここ2年ほどの話、私はほとんど地上波民放を観ていない。
地上波民放で、いかに無駄な時間に付き合わされていたか、それをCS視聴で思い知らされたからだ。(もちろんネット利用の時間も多い)
もう地上波は過去の遺物。今やTVに威光や格などない。ましてや昔のようなエンターテイメント性もない。今やTVは好きなコンテンツを能動的に楽しむ「モニター」として活用するのが正しい。かつて20年ほど前に、マルチメディアがどうのこうの話題になった時期があった。当時は何の事やら実感がなかったが、今ようやく、マルチメディアの時代に突入したと実感している。

デジタルTVを購入すれば、衛星アンテナなしでもCSやBSの番組表まで閲覧できてしまうわけだが、この機能は地上波民放の減収を加速させてしまうかもしれない。私のように、「CSでこんな番組やってるなら、衛星アンテナ付けてみるか(ついでにBSも観られるし)」と考える人が必ず増えるはずだ。それは来る2011年のアナログ停波により、さらに増加すると私は予測する。ともかく我が家のTVは2011年の共同アンテナ撤去で、忌まわしい地上波ともお別れである。報道もバラエティーも子供に悪影響を及ぼすし、むしろ願ったり叶ったりでこんなにスッキリすることはない。
もし地デジが映らない地域なら、嘆かずに多チャンネル時代を楽しめばいい。地を捨て天を仰げ…である。
(ただし現在、地デジ受信困難な地域の救済措置として、衛星放送による地上波補完が検討されている。余計に地上波視聴率が落ちると思うのだが…)

♪長文すいまめ~~ん\(^o^)/

|

« 注射器にホレた! | トップページ | 気まぐれにセリを採る »

随想・チラシの裏」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/522256/43978321

この記事へのトラックバック一覧です: 地上波の劣化とCSのススメ:

« 注射器にホレた! | トップページ | 気まぐれにセリを採る »