« いよいよ山菜の季節 | トップページ | 山菜採り(2)タラの芽 »

2009年3月29日 (日)

山菜採り(1)タラの芽

今年もついにシーズンイン!
26日の時点でちょっと早いかもしれないと判断したが、タラの芽も株によって萌芽がまちまちだし、採れる株から採ってみようと思い、まずは近所の里山から足を踏み入れてみた。山裾に居を構えて本当に良かったと思う瞬間である(^^)
Image144_3
ちょっと遅めだが、用事も一段落した16時半頃から山に入ってみると、ほぼ毎年シンクロする桜の満開時期を待たずに、写真のような株が結構あった。
株によってはさらに伸びてしまったものもあるし、まったく開いていないものもあった。
個人的な経験から言わせてもらうと、同じような場所にある株でも微妙な日照時間の違いで、萌芽のタイミングに差が出るようだ。
まだまだ肌寒いので、人間の感覚ではつい早いと思いがちになるが、実際はこんなもんだ。そういえばウグイスなどの野鳥の鳴き声が聞こえず、なんとなく春の山に入った気分になれなかったが、とりあえず今日は山ガサしておいてよかった。

タラの木は、基本的には日当たりの良い場所に自然と生えてくる。
残念なことに日本の山は、亜高山帯より下はほとんどが杉林で占められている。これは明治の頃、建材確保のため国策によって杉の植栽が盛んに行われた名残。現在は安い輸入建材が主流なので、山を歩いてみた限りでは、ヒノキの植栽事業は行われていても杉に関してはほとんど行われていないようだ。
枝打ちなどの手入れもせずに放置されている杉林の林床は、シダ類やアオキなどの陰生植物に淘汰されてしまい、ヤブレガサやモミジガサ(シドケ)などの陰性の山菜を除き、ほとんどの山菜は育つことが出来ない。
しかし、まれに枝打ちや伐採を行う場所もある。枝打ちした杉林の林床は日差しが良くなり、そこにタラが生える。伐採跡地には必ず他の木を植えるが、苗から育つまでの間は時間があるので、そこにタラやウドなどの山菜が生える。また樹高が高くなる前に伐採する習慣のある送電線の下なども、山菜が生える隙が生じる場所である。
山菜も松茸と同じく、ある程度人の手が入らないと、豊かに維持できないようだ。
昔はいざ知らず、今はこのような場所を探し歩いて採るしかないのが現状。しかし裏を返せば、宝探しのような楽しさもある。自分だけしか知らないサンクチュアリを見つけたときの喜びは、山菜採りの醍醐味でもある。おっと途中から話に枝葉が茂ってしまったので、ここらで「枝打ち」しなければ…(笑)

P3290963
本日のご立派級

しかしまあ採っていて言うのも何だけど、タラの芽ってーのは摘むときが一番心苦しい瞬間だと思う。
せっかく生えた美しい新芽を、しかも一本の木に一つ(基本的に)しか出ない新芽を、ボキッと折る瞬間は何とも言えない罪悪感がある。「ゴメンな!」とか、「お願いだから無事に二番芽生えてちょうだい!」とか、つい瞬間的に願ってしまう(笑)
実際は意外とタフな木なんだけどね…その理由はそのうち書くとしよう。
P3290962
一時間ちょっと里山に分け入ってこの収穫。結構伸びているものあった。

P3290965
予想外の収穫に夕食は急遽天ぷらになってしまった。今年も春が来たと実感。

|

« いよいよ山菜の季節 | トップページ | 山菜採り(2)タラの芽 »

山菜・木の実」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/522256/44505733

この記事へのトラックバック一覧です: 山菜採り(1)タラの芽:

« いよいよ山菜の季節 | トップページ | 山菜採り(2)タラの芽 »