254B
どう?この輝き。
嫁さんから「趣味悪ぅ~www」と笑われてしまった254B(ソリッドブラス)。
不思議なもので、これを金、あるいは金メッキと見ればイヤラシイし、真鍮という意識で見れば渋く見えるというもの。
当然私には渋く見えるのだが、知らなければ成金趣味のライターにしか見えないのも無理はないだろう。
「マナスル」をご存知だろうか。
古くから灯油ストーブといえばマナスル。私もその昔部活でお世話になったものだ。
点火するには固形アルコールでプレヒートし、灯油を気化させなければならないので、一手間面倒。しかも重い。そのためにやたらコールマンと比較されて、山行では忌み嫌われていたストーブだった。
しかし過去の嫌な思い出も、あとになって美しく輝いてしまうもの。このマナスルもフィールドギアとしての美しさや存在感は、今になってみればコールマン以上だと思う。
話がそれてしまったが、言いたかったのはZippo254Bのたたずまいがマナスルに通ずるものがある、ということ。真鍮製で、炎を灯すという共通点がそれを連想させるのだろう。
ところでこの254Bは、「パキンッ!」というかなり良い開閉音がする。
個人的にこの音が出れば大満足というレベルと言っていいだろう。
にわかZippoマニアとして、いろいろ調べていくうちに「ソリッドブラスの開閉音は良い」という噂を目にしたが、これは本当かもしれない。同時に200のアーマー版である162も取り寄せてみたが、こちらの音は期待はずれだった。
インサイドユニットも真鍮製かと思っていたが、どうもメッキを施したステンレス製で、これはちょっと残念。てゆーか私が期待しすぎ?(笑)
とりあえず「ジッポークエスト」もここで一旦やめにしなければ。
「集めだしたらキリがない。それがZippo」
これはネットで目にしたマニアの言葉だが、姿形はともかく、音まで探求していては個体差という要素も絡んできてキリがない。本当にその通りになりそうで怖くなった。
まずはこの254Bを使い込んで、くすんだ輝きになったところで嫁さんに言ってやる。
「な?渋くなったろ?」と。
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