zippoってヤツは…
zippoのライターなんて、非実用的だと馬鹿にしていた。
大きいし重いし、オイルはすぐに気化するし、こんなの喜んで使ってる奴は勘違いの自己満足野郎、あるいは関西弁で言うところの「いちびり」だろうと…
ごめんなさい。
私が間違ってました。
このアナログチックで非常に単純、そして堅牢な機構に惚れつつあります(笑)
一言で言うと、暖かみを感じる。それは手軽なガスストーブとポンピングの「儀式」から始まるガソリンストーブの差というか、単に点火の道具だけにとどまらない魅力というものを感じ始めてしまった。その後ネットでいろいろ調べ、遅まきながらそのバリエーションの豊富さに驚き、さらに愛好者の思い入れにも感心させられた。
使っていくうちにわかったが、zippoは「音が命」。
私もzippoの金属的(てゆーか金属そのものだけど)な開閉音に魅了されてしまった。
昔使っていたのに、なぜ今更?
若い頃にはまったく気づかなかったのが不思議だ。
おそらく年齢を重ねると、感性もそれなりに変化するのだろう。
騒がしいバラエティー番組より、なぜか制作費も安いテレ東の旅番組のほうが心地よく感じるように、詫び寂への共感が深まる。
マ・クベが壺の音色を愛したように(笑) 、ライターの開閉音も同じ。たかが音、されど音なのである。
調べていくうちに、気になったアイテムを見つけたので試してみることにした。
「スーパーオイルタンク」という社外品のアイテムがある。オイルの気化を抑制して、オイルの持ちが飛躍的に向上するというこのアイテム。愛用者なら普通に知っているものさえ知らなかったのだから、いかに100円ライター歴が長かったのかわかる。とりあえず興味が湧いたので買ってみた。
(セッティングの方法とか、細かい話は販売サイトや愛好者のサイトに掲載されているから省略します)
予備燃料をライター本体と同じ質感で携帯できるものだが、純粋に予備燃料タンクとして使う人は少ないだろう。
すべてバラしてみた写真。
この管からオイルが供給…って穴開いてないじゃん!?(笑)
これは買って初めてわかった。
オイルはネジ山にあるこの溝を伝ってしみ出る仕組みだった。じゃあこの「棒」は何のために??(笑)
インサイドユニットに突っ込んだ図。中綿の量の調整にちょっとだけコツが必要。
使ってみた感じでは、それほどオイルの持ちが向上したかどうか実感できない。
これはネット上の評判も同じで、持ちが良くなったという人もいれば、逆に悪くなったという人もいる。私の場合は、「良くなったけど飛躍的ではない」という感想だ。
それよりも
・振るとオイルの音がするので、残量がわかる。
・組み込むと、インサイドユニット自体にソリッド感が出る。
・重量増により、ずっしりとした手応えが得られる。
などのメリットに重きを置くべきだろう。
インサイドユニットを引き抜いたとき、あのフェルトの「裏蓋」に頼りなさを感じる人にはオススメである。
ちなみにこのあと、なぜかライターの上蓋(リッド)の閉まりにガタが出て(本品を装着した事とは無関係)、ペンチで調整しているうちに波打ってしまった。よって新たに#200クロームサテーナを発注(な~にやってんだかw)。そして最終的には、ソリッドブラスに行き着く予定。(おいおいw)
| 固定リンク
「 男のアイテムとDIY」カテゴリの記事
- 吐いたら吸う!(2023.05.19)
- 沼、新たなステージへ(2023.04.29)
- マキタ沼リターンズ(2023.03.17)
- マキタ沼収束(2023.02.05)
- 日本昔ばなし「牧田沼」(2022.12.06)