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2011年9月 4日 (日)

釣りの趣と指向性

甚だ不本意だが、川の状況が悪くて今年のウナギ釣りは封印。
この台風で地形的に好転してくれればいいが、な~んか宿題サボっちゃったような後ろめたい気分。

本来、こんな時心強いのはガサ友の存在。複数であれこれ談義しながらの釣行は楽しいし、自分がボウズ食らっても相棒が釣れてりゃ魚がいるってことがわかるし、それならと再チャレンジする気も起きたりする。つまりデータ収集の面では圧倒的に有利なのだ。

ところが最近の傾向では、亀将軍はすっかり置き仕掛け派だし、ハカセに至ってはチャリキチ(自転車狂)になって戦線離脱。まあチャリの魅力に捕まっちゃった人はともかく、釣りという趣味はスタートラインが同じでも、そのうちそれぞれ好みの方向へ散っていく運命にあるもの。これは過去に何度も味わった。

個人の好み以外に、ライフスタイルも大きく影響する。
かつて釣り経験ゼロからバスフィッシングを教授した友とは、やがて毎週のように共に磯釣りをするようになったが、今ではオフショアアングラーとして久米島や小笠原に通うまでになってしまった。まぁ年に何度もというわけではないが、その発展ぶりたるや目を見張るものがある。

この御仁は独身貴族ゆえに、私のような女房子供と負債を抱えた低所得アングラーでは届かぬ領域に昇華してしまったというわけだ。幸いなのは、私は釣果が船長次第であるオフショアにはまったく興味が湧かないので、大きなカンパチや50kgもあるキハダの写真を見せられても平常心でいられる点である。仮に「八丈島で尾長三昧した」などと言われたら、間違いなく羨望の念をたぎらせるに違いない。

ブームには必ず終焉があるように、釣りの指向性の同調にも終わりが来る。結局頼れるのは己のみ。これを何と表現すべきだろうか。「孤高のガサ師」?いやそれほど崇高な人間ではないし、ゲーム性より単純に食いたいという気持ちで釣る場合もある。

一つ言えるのは、対象魚の魅力は大小ではなく、あくまでも趣であるということ。
大きな魚を釣り慣れた人が、小物釣りを鼻で笑ってはいけない。もしそんな人がいたら、きっと釣りの何たるかを知らない無粋な輩に違いない。チョイ投げのキスや用水路のフナなど、原点に立ち返って楽しめるカテゴリーはたくさんある。大海に慣れてしまった蛙も、井戸の中のオツで素敵な世界を知るべきだ。

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