お前はもう、病んでいる
死に至る病…キノコ(ウソ)
あるものは図鑑を読みあさり寝不足。
あるものはコッソリ職場のPCに植生図をダウンロード。
またあるものはソファーでうたた寝しながらキノコ採りの夢にうなされる。
末期症状に瀕した患者たちに残された治療法は、もはや聖地巡礼しかない。
ここ富士山は、寝ても覚めてもキノコに取り憑かれた男たちが集うサナトリウムである。
こんにちは。ガサ花キノコ部です。
てなわけでまたまたやってきました富士山。もうほとんどビョーキ(80年代風)
参加は私、亀将軍、あんず坊さん、ぴよぴよさん、カニ男の4名+0.5。
カニ男を除いて、いずれもキノコに思い焦がれ、脳はノウタケ、体はセミタケ、股間はマツt…になる寸前の廃人どもです。
残念ながら顧問の変態先生は欠席。何かのお楽しみ会があるとか何とか言ってたな。
部員たちが手に持っているのは植生図をプリントアウトしたもの。これを参考に今日の探索コースを決めます。
富士山も昨日初冠雪を確認して、すっかり晩秋のようです。
もちろん「上の方」は完全に終了。ここ「下の方」は標高1000mほどですが、結果から言うとかなりきびしいガサとなりました。
モミの根元に発生していたキノコ。名前は失念。序盤はこんなのしか見つからない。
何にでも首を突っ込んでくる次男坊カニ男。
猟犬代わりに役立てようと思ってたら貧果すぎて活躍の場なし。
終盤ならではのムキタケやヒラタケを期待していましたが、歩いても歩いてもめぼしいキノコに出会えません。
遠路はるばる来る部員には十分な予防線を張っておきましたが、ちょっと申し訳ない気分です。声掛けたのは私ですからね(笑)
やや時期外れなヌメリスギタケモドキを見つけました。
鱗片が落ちているところを見ると、この状態で成長が停滞しているのかもしれません。根拠は初心者の当てずっぽうです(笑)
この木はたまたま幼菌主体でしたが、他に見かけるものは老成菌ばかりで、すっかり終了ムード。淋しいですね。
今回から収穫の際にハサミとナイフを使い分けることにしました。
柄の細いキノコの処理にはハサミが適していますね。今更ですが。
戦車道に出てしまったので進路修正。正直どこまでがヤバいエリアなのかはっきりわかりません。
戦車が怖くて赤いきつねが食えるかっ!…いやさすがに今回ばかりはwww
突然の廃屋。かつて林業従事者の飯場だったようです。
んん~~天気も良く絶好のキノコ日和。しかし相変わらず遭遇率は低いままです。
森に入ればみんなバラバラ。そこで前回もそうでしたが、同報メールで情報交換(つまり自慢メール)しながら探索すると一気に楽しさが増します。
しかし今日は明らかに着信頻度が少ないwwwつまり誰もまともなキノコに遭遇していないということ。
ダメかなこりゃ…
…と思ってたら、あんず坊さんが興奮した様子で写メ発信。
なんと罠にかかった巨大イノシシを発見(キノコちゃうんかいw)
拘束された足が脱臼しまくってるのに、なおこちらへ突進しようとする姿にビビってまったく近づけなかったそうです(笑)
ぜひ討ち取って名を上げてほしかった(無理)戻ったら牡丹鍋で宴会だったのに…(誰が捌くのかwww)
冗談はともかく、広大な森の中でこんなのに出会ったらビビりますわな(笑)
最初は熊だと本気で思ったそうです(笑) 無理もない。
あ、またコイツだ
ぽつんとチャナメ。後にも先にもこの一本のみ。チャナメさえも終わったか…
しぶとくアカモミタケ。どこかで見たけど、アカモミタケは終わりのサインだとかなんとか…
さみしくヤマイグチ
今度は亀将軍から写メが着信。
例のイノシシの罠を仕掛けた人物が登場し、ライフルで射殺する場面に立ち会ったらしい。
なるほどわかった。だがこんなに広大な森で同じ所を通るキミたちが信じられん(笑)
ぴよぴよさんもあんず坊さんと共にこのイノシシを見てるし、遭遇できなかったのは私だけかいww
ところで亀将軍、もちろんこの一部始終を動画撮影したんでしょうね?
なに!?撮ってないだと!?なんという失態!
イノシシはともかく、今回は鹿に遭遇する機会が多かったです。
そして至るところで樹皮が食われているし…
相当食い物に困っているということなのだろうか?ちょっと早すぎでは?
などと考えるも、これが富士山の常なのかどうか知る由もない。
ええい樹皮や鹿がどうこうなどこの際どうでもいい。とにかくキノコが乏しすぎる。
時間は13時過ぎ。これ以上の探索は無意味と判断し、車に戻ります。つまりは諦めたということ。
ちなみに先週は7時に始めて昼前には十分な収穫量でした。
この落差にシーズンの幕引きを感じますね。今年始めた初心者が生意気なこと言ってすいません(笑)
私の収穫
ぴよぴよさんの収穫
亀将軍の収穫
亀将軍はまとまった数のウスヒラタケを収穫してました。これは本命。羨ましい。
そしてぴよぴよさんは土壇場でムキタケを収穫。これも本命www羨ましいっす(なぜか時期外れのタマゴタケも)
あっ、あんず坊さんの結果は撮り忘れちゃいましたwww
かなり貧果でしたが、地元とはまったく違う植生環境を散策することに意義を見出しているようで、とても清々しい表情でした(ホントかなぁぁぁ?www)
そこで「ま~たこのキノコかいっ」と嫁に怒られちゃいそうな私からは収穫のすべてを提供。
また亀将軍とぴよぴよさんからはそれぞれウスヒラタケとムキタケをおすそ分け。
( ;∀;) イイハナシダナー
あんず坊さん採取のカキシメジ(毒)
教科書通りヒダに茶色いシミが出てますね。これは同定のいい教材になりました。
ぴよぴよさん採取のオオゴムタケ。こりゃまたエキセントリックなキノコですなぁ。
駐車場所付近のモミ林にあったヒグマアミガサダケ。
発見時は一同シャグマアミガサタケ(猛毒)と誤認してちょっとした騒ぎにwww
おつかれさんしたー(^^)
ある程度覚悟はしてましたが、やっぱダメでしたね。これで皆さんも気が済んだことでしょう。
ま、結果はどうあれ森を歩くのは心癒されますし、皆さんと過ごすひとときは何物にも代えがたい楽しい時間でした。
来年は万全なスタートを決めて、キノコ三昧どころかキノコ地獄に悶え死にましょうね。
このあと道の駅でささやかな打ち上げ&反省会して解散。
あんず坊さん作・ムキタケのうどんとヌメリスギタケモドキの味噌汁
ぴよぴよさん作・オオゴムタケのスイーツ アイス添え
さ~~て、今回の名無しさんは~?
カラマツ林の林床で見つけたいかにも食えそうなコイツ…またコイツか。
実は9月末にも出会ったキノコ。ショウゲンジに見えなくもないが、やはり違うと思う。
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