おいしいきのこ「ヌメリスギタケモドキ」(覚えられない)
こんにちは。再び富士山に来てしまいました。単独です。
ここしばらくはタコとキノコの両天秤の、どちらに転んでも幸せという大変卑怯な終末を迎えています(笑)
まぁ残念ながらタコのほうは毎週海況が悪くて行けてないんですが、そろそろ例のグニャッとした感触を味わってこないと死んでしまいそうです。
さてこの一週間というもの、私は衛星写真と植生図に首っ引きで次回のキノコを妄想しておりました。
今日は前回とは逆方向へ突入すべきか、それとも前回のさらに奥地へ旅立つべきか、悩んだ末に後者を選びました。
台風襲来直前ということもあり、下界から曇ってます。
登山道を少し登ればたちまちガスに覆われてちょっと神秘的な雰囲気。
悪くないです。むしろ山らしくて好きです。
森へ入るとまず目についたのがこのキノコ。
いかにも食えそうな色形ですが、図鑑で調べても載ってないし…
この時点ではまったくわからず手を出しませんでした。
オオワライタケ(毒)と思われる黄金色の美しいキノコ。
食べると幻覚見たりハッピーになれるらしいですが、これは思わず食っちゃいそうですよねぇ~文句なしに美味そう(笑)
もちろん私は食いませんが、その代わりカメラに収めることができて満足です。今は新しいキノコに出会うだけで楽しいお年頃ですから(笑)
しっかし前回からたった一週間で森の様子が変わっとるww
もう前回見たキノコはほとんど生えてません。キノコってこんなもんなんすね。
前回、いや地元で見つけた時からずいぶんと悩んでいたキノコ「カワムラフウセンタケ」(の亜種)
形はムラサキシメジそっくりで、色はムラサキシメジの出来損ないみたいな奴ですが、変態キノコ先生をもってしても判別できなかったややこしいキノコです。私もネットで調べまくってようやく絞り込めました。
上の写真はそれぞれ別のものですが、根元に個体差があります。そして成長の度合いによって傘が反り返ったり、もうややこしいったらありゃしない。
「亜種」としたのはフウセンタケ科のこの種にも似たのがいろいろあり、簡単にカワムラフウセンタケと断定出来ないからです。
ちなみに食えるそうですが、なんとなくホコリっぽい印象で色合いもイマイチなので捨てちゃいました。
まぁそのうち気が向いたら食ってみようと思いますが、食味は可もなく不可もないらしいです。
ところで、キノコの世界では正体を突き止めることを「同定」と言うようです。
駆け出しですが、私も以後これに倣って「同定」という表現を使っていこうと思います。
今回、林床にはほぼ何も生えてません。その代わり倒木に生えているコイツを見つけました。
傘の表面に毒々しい模様がありますが、図鑑で調べると「ヌメリスギタケモドキ」であることがすぐにわかりました。
これは食えます。しかも美味いらしい。
変態キノコ先生に写メすると「メチャうま」のお墨付きを頂きました。
嬉しいwww
これで俄然面白くなってきました。
結構歩きましたね。
林床にキノコがないのは先行者が荒らしたせいかもしれない…なんて邪推までして奥まで来ちゃいました。
より奥へ行けばパラダイスが待っているんじゃねーかと期待するのは釣りでも何でも同じで、ガサやる人間の性ってもんです(笑)
でも今日はキノカーの数、少ないんですよね。
バイクを停めた登山道も、車通りが極めてまばらでしたもん。
天気もイマイチだけど、そろそろキノコのハイシーズンも終わりに近づいたのだろうか。初心者だからワカンネっす。
あった!再びヌメリスギタケモドキ!
この「群生」ってヤツに憧れてたんですよねぇ~
だってまるで図鑑のキノコみたいじゃないですか~(甘え声)
それに一カ所でまとまった収穫が出来るなんて理想的ですからね。
倒木を渡り歩いていくと退屈させない頻度で見つけることが出来ます。
ちなみに本家「ヌメリスギタケ」は軸までヌルヌルな点で見分けが付くらしいが、もちろん見たことはない(キリッ)
デュフフフwwwほ~らまた向こうにあるのが見えるwwww
こんな感じでワクワクしながら飛び付いては採取…というルーチンを楽しみました。
幼菌の群生も見つけました。これも図鑑のような光景で嬉しかった!
どうやら今はこのキノコの最盛期のようです。
ここでようやく、最初に出会ったキノコがヌメリスギタケモドキだったことに気付きました。
本当にややこしいwwwややこしい故に面白いわけですが。
似て非なる毒キノコ「スギタケモドキ」発見。これは綺麗なキノコだと思います(^^)
今回は特徴がはっきりしているおかげで、両種とも同定が容易でした。
「ヤベー毒キノコだww」と即座に避けてしまいましたが、このキノコは「人によっては当たる」程度のもので、以前は普通に食用とされていたようです。
もし採取時にわかってたら食ってみたかったですね。家族には食わせませんが。
名前の由来は「軸に杉のようなささくれがあるからスギタケ」であって、スギタケもスギタケモドキも広葉樹林に発生するそうです。
そういうややこしいのヤメロwwww
普通の感覚なら「イガタケ」や「イボタケ」じゃないか?(イボタケはすでにあるようです)
それにしても、見つけて調べて同定したり悩んだりのこの作業、これが面白くてしょうがないwww
ちょっとした探偵気分。失敗すれば食中毒というリスクもあって結構スリルあります。
ゲームはリスクがあってこそ面白さが際立つもの。キノコ採りをゲームになぞらえるのはいかがなものかとは思いますが、つまりそういうことです。
今日の昼食はチョココロネにしてみました。
一人ガスが立ち込める森での昼食は、若干淋しいものがあります(笑)
今日は仲間もいませんからね。
さて収穫も十分だし、別ルートで軽く流しながら帰りましょうかね(^^)
帰り道。ウラジロモミ林のアカモミタケもカラマツ林のハナイグチもすっかり衰退していました。
もし再び来るようならば、さて次は何を狙えばいいのだろうか。
蛇足ですが、実はこのあとちょっと迷っちゃいまして…(^^;)
自分では駐輪した方向へ歩いていたつもりが、かなり遠回りしてしまいました。
怖いですねwww
コンパスとスマホのGPSを併用してルート復帰を果たしましたが、気を付けねばいかんです。
虫出しをしてきのこ汁にしてみました。
まだまだ経験不足で分かった風な口きくのもなんですが、言われた通りこのキノコはかなり美味いと思います。
いかにも硬そうな軸を切り捨てるか迷いましたが、なかなかどうして。火を通すと素晴らしい歯応えの軸でしたよ。
今回の収穫量は1kg強といったところでしょうか。食べきれない分は醤油と酒と麺つゆで煮こぼして、冷凍保存しました。
そのうちうどんの具などに利用するつもりです。
さ~~て、今回の名無しさんは?
やあ!ボクはフウセンタケ科なのかキシメジ科なのか自分でもわからないが、とにかく美味しそうなキノコなんだ。
ボクの居場所はウラジロモミの林床さ。
こんにちは。私は軸の付け根の凹みが決め手のクリカワヤシャイグチ(食毒不明)です。多分そうです。そうですよねみなさん!?(聞くなwww)
私もウラジロモミの林床を棲家としております。
どうだいこのアイスブラックみたいでクールなカラー。カッコイイだろ?
オイラは多分ホコリタケ科だが、あぁ?名前なんて忘れちまったな。
ヤサはカラマツ&ウラジロモミの混生林だが、そんなことよりオイラのボディーを押してみな。おっとコイツは放送できねぇなwww
すいません。ちょっと遊んじゃいましたwww(^^;)
| 固定リンク
「 キノコ」カテゴリの記事
- 無限ブナ林(2023.11.04)
- 間に合うか1,000m帯(2023.10.28)
- Mチャレンジ(2023.10.06)
- 第◯回壁外調査(戦死)(2023.09.30)
- 【鎮魂歌】パンツまで死んだ日【R.I.P】(2023.09.23)