やっぱり富士たんは俺の嫁だった
亜高山帯も6回目。
当初はヤマドリタケに憧れて突入したものの狙った結果を出せず、気付けば他のキノコと戯れるだけで満足しておりました。
だがここへ来て状況が変化。他のキノコ部員が別方面から突入することにより、ヤマドリタケの存在が徐々に確認され始めたのであ~る。
ハナイグチが出始めていました。このキノコのファンは本当に多い。今回は敢えてスルー。
一人じゃないって 素敵なことね
やっぱり仲間による別動隊はありがたいです。
結論から言えば、この日ついに念願のヤマドリタケを手にすることになります。これもみなさんのおかげです。
そう言えば今日はキノコ仲間のあんず坊さんが上のほうに入山しているはず。
違う標高でお互い結果にどのような相違があるか、これも見物というか非常に興味深くて楽しみです。
今日の採取対象No.2のクロカワ。
そんなボコボコには生えてませんが、序盤から幸先良く見つけることが出来ました。
裏が白いほど新しいので、それを意識して採取します。あと軸が脆いのは虫食いが進行しているという知識も習得済み。
そしてついに…
待望のヤマドリタケと対面。
かなりしっかりしたキノコで、ヨーロッパで「石キノコ」と呼ばれている理由がよくわかります。
まぁこのキノコはそんなに甘いもんじゃなく、思うようには採れませんわ。
写真は連続して見つけたものではなく、非常に広範囲に点在していたものです。
里のヤマドリタケモドキがワイルド野郎なら、こちらは清楚そのもの。女性的な美しさがありますな~
大きさは想像していたより小柄で、これも何となく女性的。まぁ大きさはコンディションによって変化するのかもしれませんが。
またこのキノコは石キノコと言われるように、非常にソリッド感があります。
小柄ですが重量ならヤマドリタケモドキにひけをとらないかもしれません。
ヤマドリタケモドキは大柄ですがふわふわしたイメージで、モドキの名を冠するわりに全然モドキじゃないのがよくわかります(笑)
そろそろ汁物キノコが欲しかったので、全身ヌルヌルのアブラシメジモドキをキープ。
これ初めて食います。ダケカンバに大群生してました。
アイシメジもあちこちにありましたがスルー。あまり食欲をそそる色じゃないけど、味はどうなんだろ?
小さめのキノコで後処理が大変そうだし。あと運搬中に損傷すると一気に萎えますもので…それ考えちゃうとやっぱりスルー。
オニナラタケ出てました。デカイですww
ナラタケはさすがに美味いです。数出てたら食いたかったんですが少量しかなくやめときました。ちょっと育ちすぎだし…
はいはいショウゲンジはボッコボコですがスルースルー。
だって味ないんだもん。慣れってや~ね~。こうやって初心忘れたいやらし~いキノコ師になっていくんですね。
何度も言うけど味ないんだもん。さてもっといいキノコはないものかね・・・
ファッ!?
(つд⊂)ゴシゴシ
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(つд⊂)ゴシゴシ
( Д ) ゚ ゚ ポーン
やってしまった・・・・・!!
どうやらやってしまったようだ・・・・・!!
キノコにハマって2年目。
こんなにも早くその時がやってくるとは夢にも思わなかった・・・・
やっぱり富士たんは俺の嫁だったのだ!!
それにしてもデカイ!想像以上にデカイ!
もっとないのものかと欲をかいて歩いていると、上から降りてきたあんず坊さんとばったり遭遇www
なんか笑っちゃう。この広大な樹海の中でよく会えたなと。いやフツー会えねーですwww
誰かに会うと大抵は話しかけてくるもんですが、この人ガン無視で通過するんですよ!ひどい人だと思いませんか!?www
しょうがないからこちらが追いかけて声かけたんですが、やっぱキノコキ●ガイはキノコキ●ガイを呼ぶんでしょうかね。
もちろん松たけ子さんはしっかり見せびらかしましたウヒャヒャヒャヒャ
そして奇跡の2本目。自分でもよく見つけたと驚いてます。
これまったく違う木に出てました。油断なりません。
残念ながら小型ですが松たけ子さんです。
まぁ贅沢言ってはいけません。なにしろ二年目で早々と頂点に昇りつめてしまったんですから…
でも1本目を見ちゃうと…それが人情ってもんです。
さっきのと並べて記念撮影したりしてwww
壮・・・観・・・・・(薬師丸ひろ子風に)
そしてこれもまた壮観な本日のオールスター。しばらくは私のお気に入り画像となりそうです。
今日はこれにて終了。
アブラシメジモドキはヌメリ具合と色が味噌汁に合いました。
味はナメコには及びませんが、そもそもナメコが優秀過ぎるんで比較しちゃいかんです。
ヤマドリタケはヤマドリタケモドキ同様にマヨ焼きで試食しましたが、かなり洗練された上品な味。
ヤマドリタケモドキのような野性的なキノコ臭はありませんが、しっかりとした旨味があって高級キノコの名に恥じません。
さすがは本家ポルチーニ。しかし私はヤマドリタケモドキの味も大好きですし、この両者は甲乙付け難いと思います。
もちろん晩餐の主役はこれ。定番の松たけ子ご飯にしました。
私は自分で採取した食材に対し、時として過剰とも言える賛辞で修飾することがあります。それは見ている方に対し肯定的に捉えて欲しいという願望に由来するものですが、この食材はまるで次元の違う別格であると今日確信しました。歯に衣着せず正直に申し上げますが、これは本当に素晴らしいものです。
まず炊き込んでもほとんど形が崩れない。明確な歯応えが健在であること。通常の炊き込みご飯の概念は、具材との混ぜご飯として掻き込むのを目的とするものであると認識してましたが、これは前述の理由から完全に具材が独立してます。そして噛みしめるたびに口の中に広がる上品な味とあの香り。茶碗の中で具材をおかずに夢中でご飯を食べるという構図が成立してしまうんだよ山岡君。こんなキノコがあるなんて…否、このキノコはキノコの形をした何かであり、明らかに他者と一線を画す別物だと思います。進化の過程で別の途についた種族かもしれませんし、もしかしたら異星人が他の星から持ち込んd…とにかくブラボーーー!!
さて、今日はいい夢を見させてもらいました。
次も絶対採ろうなんてことは言いません。こうして思い出に刻まれただけで本当に記念になりますし、最高峰キノコを採取した実績はキノコ師冥利に尽きるというものです。しかも結構デカかったしねぇ~~(^^)
また会う日まで!ありがとう富士たん♥
| 固定リンク
「 キノコ」カテゴリの記事
- 無限ブナ林(2023.11.04)
- 間に合うか1,000m帯(2023.10.28)
- Mチャレンジ(2023.10.06)
- 第◯回壁外調査(戦死)(2023.09.30)
- 【鎮魂歌】パンツまで死んだ日【R.I.P】(2023.09.23)