「アレ」と訣別して生き物と遊ぼう
重鎮あんず坊氏が、関東某山のアカマツで「アレ」を9本も採った写メを送ってきたんだが…まったくとんでもない雑念を吹き込んでくれるじゃあないか。実にうらやまけしからん!!
一方おじさんは、今年はもう「アレ」を追いかけるのはやめると決心し、そろそろ気になってた魚類甲殻類を追いかけてきたのであった。まぁすっかり年中行事ですが、収穫に関してはいい思い出がなかった今年の富士山を忘れるための傷心旅行みたいなもんです。
今回は複数の地元同業者とポイントが重複してしまうハイプレッシャー。こりゃダメかと悲観したけどノコガザは辛うじて確保。右はかなり良型。しかしまともにinしたのはこの一箇所だけでしたね。やはり人多すぎ。次の引き揚げは夜なので、午後からはメッキアジを狙って釣りをします。
去年は遅めに行って確か2匹ほどしか釣れなかったけど、今年は開始1時間で7匹とまずまずの経過。偏光グラス忘れたけどチェイスも頻繁に確認出来て魚影は濃い感じですね。
メッキアジというのは総称で、熱帯~亜熱帯の珊瑚礁に棲む80~100cmにもなるデカイ奴、主にロウニンアジ、ギンガメアジ、カスミアジ、オニヒラアジといった種類の幼魚です。この卵や稚魚が黒潮に乗って本州沿岸へやってくるのですが、熱帯性の魚なのでやがて冬を越せず死んでしまいます。この手の魚は「死滅回遊魚」と呼ばれ、夏の海で見掛けるチョウチョウウオなどもそれに属します。ちなみに上の魚はオニヒラアジと推測されます。
これはロウニンアジですね。体長は20cmほど。もうちょっと頑張ればツ抜けする勢いだったんですがねぇ…日差しが強くてフラフラしてきた(熱中症になりかけ)ので納竿としました。今回ヒットしたルアーは5~7cmのフローティングミノーでした。
帰宅後、泥抜き作業に取りかかります。まぁあまり芳しくない結果ですが、昔と違って何気にボウズ回避しているのは温暖化のおかげなんだろうなと勝手に推測。
一番デカイのは暴君すぎて隔離。泥抜き中に他のカニをボロボロにしちゃうこともあるので、そんな超ガッカリは絶対に回避したい。
ちなみに泥抜きの水には人工海水の素を投入して万全を期してます。まぁ一応淡水でもイケるとは思うけど、一晩経ったら死んでた…なんて目も当てられないのでここは安全策。
泥抜きが終わってデカイのを締めました。重さを量ると1.9kg。通常1.3~1.5kgが多い中、久々に2kg級を捕獲しました。現場では気づかんかったけど、ハサミの大きさといえやはり抜きん出てるなこの個体は。市価では確実に1万円超えなので、まぁ「アレ」と訣別してきた甲斐もあったと自分に言い聞かせてます(笑)
カニの締め方は口から棒を突っ込んでグリグリする簡単なお仕事ですが、最近イマイチ決まらないことが多いんだよね。締まるには締まるけどまだ動いてるし…どないせーっちゅーねん。
ほら言わんこっちゃないwwwオレやっぱだめだわ
何が悪いのか説明しますと、これ茹でる最中に手足を自切しちゃってるわけです。つまり完全に締まってない…
メッキは塩焼きで美味しくいただきました。
おいおい「生き物と遊ぼう」などとタイトル付けといて結局殺しとるやんけ。でもアレだな。一番イヤな瞬間はなんといっても泥抜き中の元気なカニさんを引き揚げて鍋に入れる時だな。食うのが楽しみであるその裏で、命への感謝を忘れてないいちろーたくんであった…
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コメント
デカいカニですね。アレより絶対おいしいでしょうね!
いちろーたさんのブログを読んで、知らなかった世界が広がります。過去の記事でブラックタイガーはびっくりしました。東南アジアのエビかと思っていました。
なかなか実行には移せないですけど、とりあえずは知識として覚えようと思っています。いつかは自分も!
私もアレは今日であきらめました。チャナメやヤギタケを狙って終焉に向かいたいと思います。そのあとはトリュフかな?とも思っていますが…。
投稿: nao | 2022年10月18日 (火) 20時40分
いやいや…「アレ」は「アレ」で美味しいですよwww(まだ悔しがってる)
駄ブログは読んでいただけるだけで嬉しいです。「へー」と思っていただければ本望です(笑)まぁいろんなもの捕ったり採ったりしてますが、最近はコスパのいいものばかりで、すっかり少年の心を捨てていやらしい大人になってしまいました。キノコもいいんですが、やはりタンパク質には勝てないな…と思う瞬間があります。ただし装備が多くなって結構面倒なんですよね。その点キノコは身軽ですぐ行けますし、可能性も新たな発見も無限大で素晴らしいターゲットだと思います。
そろそろ私も暇な時にトリュフを探す季節です。日本人向けではない味のキノコですが、暇つぶしのゲーム感覚でお互い頑張りましょう(^^)
投稿: いちろーた | 2022年10月19日 (水) 05時05分
いゃー良いっすね〜
私はあれより断然こっちですよ!
こちらじゃせいぜいモクズガニですからね。
私も3月までのオフシーズンの過ごし方真面目に考えよう!
投稿: yasu | 2022年10月19日 (水) 10時02分
yasuさん、モクズガニ捕れるならコイツも絶対いると思います!今や東京湾奥でも普通に捕れますから、良し悪しは別として温暖化様々といったところです。
確かに食ってる最中は「アレ」なんてどうでもよくなるほど美味いです!…が、わりと飽きますねwwまぁ翌日には忘れて2匹目食ってやっぱうめー!とか言ってるんですけどね(笑)
実は今回、モクズガニの♀も2匹だけ捕れたんです。しかも清流域で捕れた絶対美味いやつなんですが、泥抜き中に見事脱走されましたwww楽しみにしていたのに悔しいです!
投稿: いちろーた | 2022年10月19日 (水) 13時11分
いちろーたさん
こんにちは、2キロとは凄いですねー!何処にそんなのいるんですか?
ダッシュ海岸なんて番組見てると出てくるやつですよね?自分も近くの増水した河川敷を散歩中にデッカイやつを見たことがあるんですけど、種類が特定できませんでした。大きさからしてモクズよりかなりデカかったし、爪が赤っぽく見えたんですよね!うちの方は海よりかなり上流ですしガザミではなさそう?それにしても羨ましー!また海ガサ・川ガサ始めたくなっちゃいました!(笑)
投稿: ホティー | 2022年10月19日 (水) 18時47分
その話、特徴からしてノコギリガザミ以外に該当する生き物いないと思うんですよね…ただどこまで淡水に対応出来るかって話ですが、私も詳しく知りません。シーバスなんかは栃木まで遡上するのもいますし、カニも極めて淡水に順応する個体がいるかもしれませんね。基本的に砂泥質環境の生物なので、ホティーさんの言う川がそういう環境であればビンゴかもしれませんね。でも私はそいつで間違いないと思ってます。
ホティーさんはかなり多趣味のようですが、オフシーズンはやはり写真やらラジコンやらですかね。寒い中獲物探しとなると、必然的に海になっちゃいますね。昔は狂ったように磯に通ってましたが、コスパ悪くてやめちゃいました。今年は根魚目当てのブッコミでもやってみようかな…
投稿: いちろーた | 2022年10月19日 (水) 20時16分